これからの車の未来 電気自動車について ④ インフラ問題
これからの車の未来 電気自動車について ④
電気自動車は、ここ1 、2年で、
ラインナップの拡充や認知拡大、
国の政策とも相まって、
爆発的に拡大していると言える。
特に環境意識の高いヨーロッパでは
順次EV車へのラインナップに拡充している。
一方、①から③で述べたような、
電気自動車の弱点とも言える問題点からも
これからの自動車はどうなっているのだろうかと、
様子見、静観している人々もまだまだ多い。
むしろ大多数の人はそうであると言える。
いまいち電気自動車が普及しない理由として、
車両本体が高額であると言う見方が強い。
最近発表があった日産と三菱協業による
はじめての軽自動車の電気自動車は、
価格が高いイメージに風穴を開けたと言え
ガソリン自動車に比べて価格が割高なことには変わりがない。
軽電気自動車の登場により、
電気自動車がぐっと身近になりそうだが、
それでも、まだ普及には至らない最大な問題がある。
それは、電気充電ステーションといった
インフラ整備や電気自動車と生活をするシステムや
構造がまだまだ構築されていないからである。
なんと2019年度をピークに、
電気自動車の充電ステーションが
増築されるどころか大幅に減少に転じている。
これは何といっても電気自動車が思った以上に
普及していない事の象徴である。
充電ステーションは、
1台あたり数百万円するほど高額な設備であり、
急速充電器に至っては、
1000万円をはるかに超える設備となる。
充電ステーションを設置した会社・業者は、
とてもこの設備費用を回収するほど
電気自動車が普及しておらず、
廃業もしくは設備の撤廃に追い込まれている。
大型商業施設や、運よく電気ステーションがあっても、
充電するのに最低でも2、3時間かかる。
この煩わしさも、ガソリン自動車の方が結局よかったとも感じ
電気自動車の普及に足踏みしてしまう。
意外なのは、高速道路のSAに必ず電気ステーションがあるわけではない。
あっても大概1機のみだったりし、先に充電している車があれば
待ち時間が生じてしまう。
また、大型連休や行楽シーズンは、ディーラーは定休日で、
肝心な時にメーカーのディーラーで充電できない。
(日産は定休日でも開放しているようだ)
鶏が先か卵が先かの議論だが、
電気自動車が普及しなければ、
インフラ整備も進まず、
インフラ整備が進まなければ
電気自動車も当然普及しにくい。