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スープラフリークだからこそ、新型90スープラについて思う事、、、

column
July 26,2020

新型90スープラについて

17年を経てスープラは復活したが、、、

 

あまり個別に、車の批評はしない私ですが、新型スープラについては別です。

 

その昔、80スープラを2台乗り継いだほど大のスープラフリークで、

マイナーな車種だけに情報集めも一苦労で愛着がありました。

特にN AモデルのSZ-RからターボモデルのRZ-Sに乗り換えた時は感無量で

一生乗り続けようと思ったほどでした。

BNR 34のGT-Rに乗った時でさえ、

スープラの圧倒的なトルクの方が上だとさえ思えました。

 

 

結果的に手放してしまったわけですが。

 

 

2002年に当時の排ガス規制により絶版となってしまったスープラ。

同じエンジンを積んでいるアリストは、その排ガス規制はクリアし

2002年以降も製造は続いたのだから、スープラも出来たはず。

にも関わらず絶版に追いやられたスープラは、

晩年、月販十数台しか売れていなかったのだから、

見捨てられたモデルといえる。

 

 

それから17年の月日を経て、スープラは復活した。

image-新型90スープラについて | Car Shop dearSign

 

しかし、全くときめかなかった。

寧ろ嫌悪感でしかなかった。

 

何が90スープラなのか、部品供給は大丈夫なのか

 

 

今度の新型スープラは凄い!

今までのトヨタとは別格!!

とにかく素晴らしい!

 

そんな触れ込みでした。

 

そりゃそうでしょ、このスープラ、

 

その殆どがBMWが開発と製造をしてるのだから。

 

 

実際に各部品の刻印は「BMW」

部品供給のドイツBMWから。

 

要は、「スープラ」は名前だけ。

 

かつてGMからOEMされていたトヨタ「キャバリエ」。

今回のスープラ同様、アメリカのGM車で製造されていた。

新車間も無い頃は、大きな問題とならなかったが、

年数が経つにつれ、ブレーキパッド1つ取り寄せるのに、

本国から4ヶ月以上かかった事も。

その教訓は生かされているのか。

 

また、各センサーからホイルボルト何もかも

欧州車の文化で出来ている。

トヨタのエンジニアが扱えるのか。

 

シフトノブ一つもBMWのまんま。

 

 

 

そう、新型スープラはBMWとのコラボ企画。

しかもその主導権であり中身はBMW。

 

トヨタは今となっては自力ではスポーツカーは作りません。

(豊田章男社長はスポーツカーリリースを熱望しているが

幹部をはじめ、スポーツカーは、、、という空気が蔓延しているとか)

 

86もそう、設計と製造はスバルが担っている。

 

 

また、もはや何が『90』スープラか意味不明である。

先代とされている『80』スープラは、

型式がJZA80だから80スープラなのです。

(その前型のスープラは型式がJZA70だから『70スープラ』

一方90スープラとされている型式は、

『DB02』『DB22』『DB82』

そりゃそうでしょ、製造というか基本的にはBMWなんだから。

 

 

残念ながら、スープラの名を冠するには些か無理がなかろうか。

 

新型スープラがもたらした功績

 

しかし、一方、スープラ復活で大きな恩恵と功績がある。

それは絶版が決定的だったBMWのZ 4か延命されたこと。

あの、BMWの「チカラ」をもってしても継続は困難とされながら、

トヨタの力を借りて無事、Z4のモデル延命生産が続けられた。

トヨタの力を借りなければ実現できなかったのかも。

 

 

 

またZ 4の車輌は最低でも580万円、最高グレードは850万円以上出さないと買えません。

一方、新型スープラの車両価格は500万円を切り、

最高グレードのRZでも730万円で購入でき、

お買い得な感じもする。

 

編集後記:スープラを通じて思う事

 

わたしはスープラが大好きでまた乗りたいとさえ思ってます。

スープラのラジコンから模型いろいろ買い集めました。

そんなスープラファンだからそこ言わずにはいられない。

 

新型スープラは「スープラにあらず。」

 

スープラ復活は嬉しい。

スポーツカーがリリースされたのも嬉しい。

 

ただ、それはスープラではありません。

全くを持ってBMWです。

トヨタバッチを付けているBMWです。

個人的に、デザイン的には圧倒的にZ4より

断然スープラの方がかっこいい。

 

ただの1人のスープラファンに過ぎません。

しかしこういったファンに耳を傾けなければ、

とても世界の強豪には勝てず、

文字通り「名ばかりなクルマ」になってします。

本当の意味でトヨタはそうなって欲しくないし、

日の丸を背負ってほしい。

 

それができるのもトヨタしか無いとさえ思う。

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