これからの車の未来 電気自動車について ②
これからの車の未来 電気自動車について ②
電気自動車を動かす上で、
モーターと蓄電池すなわちバッテリーの存在が必要不可欠である。
そのバッテリーはリチウム電池で構成されている。
リチウム電池を作るには、
リチウムや、コバルト、マンガン、ニッケルといったいわゆる
レアメタルと言われてる材料が必要である。
レアメタル。
その名の通り、限られた場所、簡単には手に入らない金属である。
どこにでもある材料、どこからでも手に入る材料ではない。
日本ではほとんど採掘されないばかりか、世界中でも取れる国が限られている。
また、自動車用のバッテリーは、ノートパソコンのリチウム電池の何百倍何千倍といった量が必要になる。
当然、今走っているガソリン自動車が、すべて電気自動車に置き換わると言う事は、
すぐにこれらのレアメタルが枯渇することが容易に想像できる。
世界のトレンドとして、EVの覇権争い=このレアメタルを掌握することになる。
主成分であるリチウムの埋蔵量で見るとチリが約4割。オーストラリアが約2割、
中国とアルゼンチンが10%弱を占めており、比較的偏在している。
特に中国の需要増により買が高くなっており、中国自国でも生産できる
ことからも政治的な背景も関係してくる。
バッテリー需要はEVだけでもなければ、
リチウムやレヤメタルの需要はバッテリーだけでもない。
すなわち、EVに置き換えることによって、
その需要と供給に偏りが生じてしまう。
その問題は、EVを生産するにあたって
バッテリーのリチウムの資源確保が注視されがちだが、
EVはバッテリーだけで成り立っていない。
モーターや、車体を軽量化させるためのアルミニウム合金や
マグネシウム合金といった金属も必要で、
これらは天然資源に由来するものばかりで、
作れば作るほど必ず枯渇していくだろう。
新型コロナウィルスの世界的な政策にも
通づるが、どこか一点のみ、
SDGsや環境問題であればCD2排出量のみの
偏った考え方は危険である。
私たちの地球問題を考える上で、
脱炭素は大切であると思う。
しかし、その犠牲も少なくないことを学ばなくてはならい。