これからの車の未来 電気自動車について ③
これからの車の未来 電気自動車について ③
そして、EV車がガソリン車に置き変わるのが難しい
という最も大きな理由がこれである。
それは、電気自動車が本当の理由でリサイクルが難しいからである。
これはどういうことかと言うと、先述の通り、
電気自動車の主な構成部品は、バッテリーとモーターであるが、
そのバッテリーが今のところリサイクルすなわち再利用することができないからである。
使用済みバッテリーは、今のところ再利用する術がないからである。
そう、バッテリーは作れば作るほどその役目が終わると、ゴミが排出し続けられる。
一方、ガソリン自動車の内燃機関であるエンジンは、再利用できるからである。
エンジンは、アルミや鉄の合金でできており、
その役目を終えると、リサイクルは可能である。
どのようにリサイクルするかと言うと、
それは最もポピュラーで簡単な方法で、溶かして、また形成し直すことができるのである。
すなわち、エンジンを新しく製造し、
その役目を終えたとしても、溶かしてつぶしてまた作り変えることができるのである。
この循環こそが、本当の意味でのリサイクルであり、
ゴミが増え続けると言う問題は回避できるのである。
化石燃料と言われている、内燃機関のガソリンエンジンが
長きにわたって現在も作り続けることができるのは、
この生産した後のゴミの処理の循環が保たれているから長く続いているのである。
ともすれば、ガソリンエンジンはエコや脱炭素カーボンニュートラルに反しているように見えて、
実はこのリサイクル循環を保っている事は、ゴミのリサイクルという観点からは、
電気自動車よりも優秀と言え、よっぽどエコであると言える。
②でも述べたが、CO2削減だけが
カーボンニュートラル脱炭素=地球環境にやさしいという発想は
いささか単細胞で、もっと多角的に様々なことを考えなくてはいけない。
電気自動車の肝であるバッテリーは、
資源確保量産の課題だけではなくゴミ問題のリサイクル循環においても課題が多い。
もちろん、バッテリーや、リチウム、はたまたそれに置き換わる技術等々開発進歩はしていくだろう。
しかしバッテリーをリサイクルする方法やシステムを構築しない限り
バッテリーの未来や電気自動車の未来は明るいとは言えそうにない。