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修復歴「無し」=無事故車ではない
「知っておきたい車の講座 その1」

column
April 12,2019

事故車と修復歴の違い

事故歴と修復歴、修理歴について

みなさんこんにちは。

今回のテーマは、事故車と修復歴です。
なぜこのテーマにしたのか。
それは意外にも知らない方が多いことと、間違って解釈していることが多いです。

早速ですが

みなさん事故車って聞いて何を想像しますか?

image-事故車と修復歴の違い | Car Shop dearSign

 

そうです。
事故を起こしてしまい、損傷した車または、それを修理した車です。

そこで混乱していまいそうなのが、修復歴ありの車です。

中古車を購入する場合や乗換え下取の際、査定されるときに耳にする項目です。

修復歴は、日本自動車査定協会、自動車公正取引協議会、日本中古自動車販売協会連合会が

設定した主に骨格部(フレーム)を損傷やへこみ、または、修復、交換、加工した履歴や

跡があるものを修復歴ありといいます。

そのほとんどは、事故が起因となることが多いので、「事故車」と呼ばれることがあります。

image-事故車と修復歴の違い | Car Shop dearSign

しかし、修復歴がある車が必ずしも「事故」車とは限りません。

言い方を変えましょう。

事故を起こしてしまい、車が損傷した場合、
骨格部を修理、交換しなければ修復歴有りにはなりません。

例えば、自分の車の真横に車やバイクがぶつかってきたとします。
ドアやガラス、フェンダーは大破したが、骨格部や柱は無傷である。
列記とした事故車ですが、修復歴「有り」車ではありません。

逆に、自転車を転かしてしまい、Cピラーに小さな凹み傷を修復した場合、
事故をしたわけではありませんが、修復歴「有り」になります。

更に、修復歴該当箇所を損傷していれば、修理・修正をしなくても修復歴「有り」になります。
実際に修理をしたのか、「修理済み」かどうかは関係ありません。

そうなのです、

修復歴「有り」=事故車
ではありません。

また、
修復歴「無し」=無事故車
でもありません。

無修理=修復歴「無し」
でもないのです。

骨格部・フレームのボディが損傷しているかどうかなのです。

 

修復歴有りの車は買わない方がいいの???

中古車を購入した際、事故車は絶対に嫌ということをよく耳にします。
逆に事故車はだめなんですか?という質問もあります。

では実際に修復歴有りの車両はどうなのか。

わたしは、許容できる範囲とそうでない側面があると思います。

強いて言えば、修復歴「有り」の車両はどちらかと言えば、あまりオススメしていません。

では、何故オススメできないのか。

その理由は
修復歴「有り」の場合ボディーのフレームが損傷や修理歴があるのですが、
それはボディそのものだからです。

その車のボディは事実上交換することが出来ません。

エンジンが潰れても、費用の大小はさておき、最悪新品に交換できます。
足回りや内装品も同様です。

しかし、ボディはその車そのものであり、交換することは出来ないので、
修理するしかありません。

ボディは鉄で出来ており、人間と違い自然に修復したり自分で元に戻すことはありません。

ぶつかって、伸びきった鉄板は元には戻りません。

身近な例えだと、ティッシュの箱を踏んでしまい、
潰れたとしましょう。

手でなんとなくは押し戻せても、元のパリッとした箱の状態へは二度と戻りません。

ボディ、鉄板も同じで一度つぶしてしまうと、
中の組織レベルで伸びたりちぎれたりして、溶かしてもう一度形成しない限り
二度と元には戻りません。
そんなこと事実上出来ませんから。

当たり癖といって、次同じ箇所をつぶすと初回ほど強度を保てないばかりで無く、
次の衝撃では、潰れて伸びてしまった方向へ力が進もうとしてしまいます。

故に、ボディは他に変えられないからという理由で修復歴無しの方がよいです。

 

また、修理をした板金工場のレベルや、設備の格差により、

その出来映えが天と地ほどの差があるのも事実です。

 

 

逆に修復歴有りの車でもいい場合

では、逆に許容できる範囲とは何なのか。

 

昔と違い、板金レベルは比べものにならない技術進化をしており、
潰れたことを考慮して、補強し修復すれば、
通常街乗りで走行する分には問題ないと思います。

 

 

なので、しっかりと直していれば逆にメリットがある点が2つあります。

 

1つ目の理由は、
逆にきっちり修正できる可能性がある点です。

どういうことか。

製造される新車には、組立、加工上、どうして個体差があります。

それは少し難しいかもしれませんが、「公差」の問題です。
製品加工上、ミリ、マクロの世界で、寸分の狂いも無くぴったり同じものを大量には作れません。
削るドリルや刃も新品から使っていくうちに摩耗します。
製品図面上、その誤差の許容範囲を設けているのが「公差」です。
一般的には、図面上の寸法より小さい値と大きい値があります。
マイナス値下限値とプラスの上限値の差が大きい製品で組み合わせたものには、
製品出荷上OKの範囲でも、大きな誤差のばらつきが生じます。
これが個体差です。

もし、この誤差が大きなものであれば、修復の際可能な限り「0」に戻せるチャンスがあります。

2つ目も近い理由ですが、
事故を全くしていなくても、
距離をたくさん走っている車体や、特に、古い車体は、
大なり小なり、新車時より歪みやひずみが生じています。

錆や、溶接が緩くなっている箇所も出てきます。

ここも修理の際、きっちり寸法を見直し、修正できる可能性があります。

故に、修理した後の方がシャキッとして、かえって良くなる車体もあります。

 

修復歴の有無より重要なこと

 

それは、

事故歴よりもメンテ歴の方が重要な点です。

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ボディも車の中で重要な役割を担っていますが、
動力、可動がある機械ですので、その部分のメンテナンスはもっと重要です。

エンジンやブレーキの油脂管理、特にエンジンオイルはその性能でエンジンが劇的に変わる場合があります。
また、ブレーキなどの可動部にも給油は欠かせませし、
ブッシュ類やゴム系の硬化したものは交換しなければなりません。

パッキンやガスケットの劣化によってはオイルや冷却水漏れの原因になります。

消耗品の管理や適正時期の交換は必須です。

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これらのメンテナンスを怠った車両では、

例え事故を全く起こさなく、傷一つ無い個体であっても程度は劣悪です。

 

反対に、事故車であっても、

これらのメンテナンスや整備をきっちり施工してある車両の方が状態がいいかもしれません。

経験上も、そのような車であれば、事故車であってもきっちりメンテしてある車両の方が断然調子がいいです。

 

 

車は、総合的に判断しなくてはいけません。

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