「クリーンディーゼルの維持」「知っておきたい車の講座 その2」
カーラーライフアドバイザーのdearSignです。
今回はマツダのディーゼルエンジンについて
特性とメンテナンス方法をお届けします。
昨今のクリーンディーゼルとは、従来のディーゼルエンジンと比べ何が違うのか。
そもそもディーゼルエンジンは点火プラグを使わず、
高い圧縮により爆発(燃焼)を誘発するシステムで、
安価な軽油を燃料を使用する代償として不完全燃焼を引き起こしやすく、
結果ススや窒素感化物などの有害物質が多く発生してしまいます。
昔は、よくエンジンを回すことが不完全燃焼を防ぐ方法としてトラック乗りで常套手段でした。
ところが、2003年頃、環境保全の側面から条例が厳しくなりました。
そこで登場したのがクリーンディディーゼルです。
従来の燃料ポンプよりも高い圧力をかけそれを電子制御することで、
完全燃焼に近づけることが可能になった燃料噴射システム
「コモンレールシステム」を搭載しています。
更に、排出される窒素酸化物(Nox)を、
アンモニアによって化学反応させ水に変える
「尿素SCRシステム」を搭載し浄化しています。
クリーンディディーゼル車はガソリンの他、
この尿素(AdBlue)が燃料として補給しなければなりません。
マツダのクリーンディーゼルは、高圧縮よって生まれる窒素酸化物(Nox)発生を回避すべく、
通常のディーゼル車の圧縮比約22を約14までに落とした低圧縮を実現した画期的なシステムが特徴です。
それによって、窒素酸化物(Nox)が発生しなくなり、尿素(AdBlue)が不要になりコスト面で有利になりました。
しかしメリットばかりではありません。
低圧縮にしたことにより、窒素酸化物(Nox)が無くなった代わりに、
ススが多く発生してしまいます。
そこで、DPFというススをキャッチし
燃焼させるフィルターを装備しています。
マツダ意外の他メーカーにも名称は違っても
同じような装置を搭載しています。
ところが、低圧縮なマツダは、他メーカーより想定よりススが多く発生しています。
リコールになるほどトラブルが多いのが実態のようです
なので、マツダのディーゼル車は、
「DPFスーパークリーン」
といった添加剤や洗浄剤をこまめに使い、
洗浄をこころがけ、エンジンはグリーンゾーンまできっちり回しましょう。