新車の是非 ~元新車ディーラー営業マンが教える新車販売の裏側
新車の是非
~元新車ディーラー営業マンが教える新車販売の裏側
みなさんこんにちは。
今回は、元新車販売ディーラー営業マンである私が、いくつか新車販売の裏側を
ほんの少しお話しようと思います。
これを読むと、新車の価値観が変わるかもしれませんよ笑
新しい車に乗り換える際、「どんな車がいいかなぁ」といろいろ考えますよね。
「今の車より広い車がいいかな。」
「最新の安全装備が欲しいな。」
最近出た新型車が気になったり、
「前々から欲しかったあの車のしよう」
それぞれの要望をまとめたり、新しい車を考えるときいろいろあると思います。
そんな時、大概の人は新車ディーラーに行かれるでしょう。
チラシを見たり、今どんな車があるのか、いくらぐらいなのか。
でもそもそも、「新車」でないといけない理由って何なんでしょうか?
「え?くるまって新車で買うもんでしょ?」
新車を買うことに疑問を持たない人が大半ではないでしょうか。
しかし、新車も「間違いが無い」様で、実は隠れた落とし穴があります。
そんな隠れた落とし穴を元新車ディーラーの営業マンである私がいくつかお教えしましょう。
新車は、文字通り、新品の車で、誰も乗っていない車で、新車を買った貴方がファーストオーナーです。
そんな当たり前な事ですが、まず、よくよく考えてみると「そう言えば」という誰でも気がつきそうな点をいくつか挙げてみましょう。
①新車値引の幅
新車は、本屋CD、おもちゃの様に、「定価」(厳密にはメーカー小売価格)が存在して、
車両本体価格が大凡決まっています。
そこで、同じ価格の車でも購入する地域や時期によって、「値引」が大きく違います。
新車を売っている販売会社には、メーカー直営の会社と、
地元の販売会社のオーナー会社即ちフランチャイズ店があり、経営方針や販売方針がまちまちです。
一般人がそこを見分ける方法は極めて難しく、どちらがどうということはありません。
経営方針が違えば、販売戦略も異なります。
その為値引の方針や方法考えも違います。
大都市圏や仕入れ台数が地方の販売会社とは規模が違いますので、仕入れ価格も異なります。
必然的に値引限界額も異なります。
また近隣に、どれほどの販売会社はあり、顧客市場規模によっても、値引の考え方も違います。
更に、購入時期によっても大きく異なります。
繁忙期である2月や7月、9月は、メーカーからの支援や施策によって、限界値引も違います。
また、閑散期であっても、販売ノルマの達成状況や、月末、月初でも違い、担当する営業マンによっても変わります。
このように、同じ車を新車で買っても購入できる金額に不公平が生じます。
因みによく自動車雑誌で、メーカー車種ごとの限界値引き額一覧なんていうのが掲載されていますが、出生元や根拠が不明でよくわかりませんが、結論、当てになりません。
比較的車が必要な地域で地方の販売会社の営業マンの私から見れば、
天地がひっくり返ってもそのような値引は出来ない金額がよく掲載されていました。
②新車販売は営業マンや販売会社の都合
新車の醍醐味の1つに、色やグレード、オプションを自由に選べることが挙げられます。
そんな醍醐味を、1営業マンのノルマや会社都合によって、
「こちらのグレードであれば更に値引出来ます」
「今日決めて下さればここまで値引出来ます」
と本人や御家族の希望や事情を無視してきます。
確かに、更なる値引は魅力的で、それが甘い常套句です。
しかしその値引はいつでも出来ますし、営業マンや会社の都合だと断言できます。
月半ば特に20日前後と、月末や月初ではその対応は大きく異なります。
それは販売ノルマが影響しているからです。
③新車価格の価値の下落の大きさ
新車で購入した新しい車も、貴方のおうちに届くその前のナンバープレートが付けられた時、
(厳密には登録した瞬間)、もう新車で無くなり、車種にもよりますが大凡価値が7-8割程度下落します。
ほんの数日、数週間乗って、会社の転勤など、急な事情によって車を手放す、乗り換えるとしましょう。
その査定額に、みなさん驚愕されます。
「え?数日しか乗ってない新車の様な車ですけど?」
名言は避けますが、半値から7割程度に値段が下落してしまいます。
え------!?
でも、中古車情報誌、サイトなどでは、殆ど走ってない様な今年の車が新車より少し安い程度で売っていますが?
どういうことでしょうか。
詳しい内容は、極上中古車の回でお話しします。
④他車(他社)比較できる場所では無い。
メーカーディーラーは、そのメーカー、車種の専門でプロフェッショナルです。
それは間違いないです。
当時私も、そのメーカー車種を誰よりも知っていましたし、その自負がありました。
普通の人や他メーカーの人が知らない様なこともたくさん知っていました。
しかし、よそのメーカーと比べるとどうなんでしょう?
よそのよく競合になる車とだったらある程度情報があるかもしれませんが
あくまでも他社の情報です。
唐突ですが
車は鉄で出来ています。
メーカーの情報は勿論、その鉄を作っている製鉄所の事情はどうなんでしょう。
世界のメーカーはどうなんでしょう。各ユニットや部品の事情はどうなんでしょう。
わたしは、新車販売会社、自動車組立工場、部品メーカーでの勤務経験がありますが、
それぞれのプロフェッショナルですがそれ以外は素人+αです。
それぞれの業界や事情、基準、常識が異なります。
話はすこし大きくなって逸れてしまいましたが、
時間的にも体力的にも、すべてのメーカーや販売店に自らが出向いて比較するのはなかなか難しいと思います。
そう、比較的主観的に狭い視野で、
新車ディーラーは、そのメーカー、車種の商品説明をしてくれる場所で、
それを中立な立場、お客様の立場で客観的に広い視点で比較検討してくれる場所ではありません。
新車販売を否定しているのではありません
勿論新車が売れなくては、新しい車も出ないですし、業界が廃れます。
新車が売れなければ中古車も出ませんし売れません。
なので、新車販売を否定しているのではありません。
おっと、すこし話が長くなりましたね。
もっと詳しく、続きが知りたい方は、是非当店へ遊びに来て下さいね!
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