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輸入車のオイル交換は高いのか - エンジンオイルの基礎編

column
July 16,2020

【Column】輸入車のオイル交換は高いのか

整備の基本オイル交換の基礎講座

輸入車のオイル交換は高いのか

 

image-輸入車のオイル交換は高いのか   - エンジンオイルの基礎編 | 【Column】輸入車のオイル交換は高いのか Car Shop Dearsign

 

   国産車、輸入車、関わらず定期的メンテナンスとして必ずオイル交換が必要です。

 

オイル交換がエンジンの調子を左右する重要なファクターです。

 

    輸入車のオイル交換を説明する上で、少々長くなりますが基本を説明する必要があります。

一口にエンジンオイルと言えど非常に奥が深く、幾つもの要素が複雑にからみあって、各メーカー、配合や成分の含有率など、レシピは超極秘で、詳細に説明すれば何時間もわたる講義になってしまいそうなので、ここでは大まかにざっくり及第点をまとめました。

 

   まず、エンジンオイルは何のために必要なのか。

エンジンオイルの主な役割は次々の8つと多岐にわたり非常に重要です

 

①潤滑(各部の動きをスムーズにします)

②冷却(各部の熱対策)

③洗浄(汚れをオイルへ吸着させます)

④保護(傷や衝撃から各部を守ります)

⑤防錆(錆から守ります)

⑥衝撃吸収・応力分散性(衝撃や振動を吸収します)

⑦密閉(クリアランス拡大による隙間を埋めます)

⑧酸化防止(酸化から守ります)

このように、以外にも多岐にわたる様々な役割や効果からエンジンや各部を保護してくれます。

特に、洗浄作用と応力分散性は特に重要な役割を担ってます。

 

そんなエンジンオイルも様々なメーカーから、豊富な種類やモデルがリリースされています。

 

何がどう違うのか。

またどんな作用や、効果の差は何で、それを踏まえ何を取捨選択し、エンジンオイルを選べばよいか。

 

エンジンオイルの基礎講座

まず最初に基油といって、基本製造方法ベースオイルとして製造方法が大きく異なり、大きく分けて3種あります。

 

①全合成油(FULL SYNTHETIC)

全合成油または化学合成油とは、

主に石油系原料から化学的に合成されたもの。熱に強く、高温時にも安定しており、低温時にも硬化しにくい。更に燃えにくく、酸化や蒸発もしにくい特徴もある。

高性能の反面、3種の中で1番高価なオイルです。

輸入車のほとんどが純正に指定しています。

粒子が丸く極小なので、シリンダーブロック等に傷が入りにくく、保護、保持に優れています。

API(アメリカ石油協会)によって、カテゴリーⅢ、Ⅳ、Ⅴに分けられ、VHVI、PAO,エステル系と生成方法が異なる。

エステルやPAOの性能の違いは、流動保持力の差が大きい。

 

②鉱物油(MINERAL)

鉱物油とは、

天然油で安価なのが特徴。天然というとオーガニックなイメージがありエンジン、機械、地球に優しいイメージだが、残油から不純物を取り除いたものから生成されており、実は熱に弱く、汚れやすい。

粒子が荒く尖っているので、シリンダーブロック等傷やスクラッチの原因になりやすい。

また、交換を怠るとスラッジが溜まりやすく、大きな塊がホースやホール詰まりのトラブルも生みやすい。またまめな交換が必須です。合成油に比べ性能は低く、機械には少々不利な代わり安価で入手可能です。

国産車の純正のほとんどがこの鉱物油でできている。

 

③部分合成油(Semi SYNTHETIC Blend)

部分合成油とは、

鉱物油と全合成油を混ぜたブレンドオイルです。

鉱物油に比べ高性能に設計でき、全合成油に比べて安価に生産できる。言わば、鉱物油と化学合成油のいいとこ取りのオイルであり、若干合成油の比率が高いといわれている。

ブレンドの比率はメーカーやモデルによって異なり、企業秘密である。

性能の不足分を添加剤で補う場合があるが、全合成油を使用した方が費用面で有利になってい、本末転倒にならないように注意したい。

 

この様に、全合成油と鉱物油では全く別物のオイルで、性能と値段にかなりな開きがある。

 

 

次にマルチグレードによる粘度が重要になります。

 

SAE (アメリカ自動車技術者協会)によって分類され表されているもので

○○W○○と表記されている。

 

例えば10W30

 

後半の数字は単純に油の粘度の硬さを表している。数字が大きい程硬くて粘りけが強い。

また数字が大きい程、高性能エンジン向きであったり、耐熱効果が高く、価格も高い。

エンジン負荷が大きい場合、その負荷に耐えられる様に粘度を上げと効果的である。

(応力分散性と密閉性を上げる)

ただ、動粘度が高いという意味であって必ずしも耐熱性が高いだけでは無い。

最初の「W」はWinter(冬)の頭文字で、低温時の粘度、及び摂氏温度の適応範囲。

数字が小さいほど粘度が低い。

この2つの数字年度の組み合わせをマルチグレードという。

 

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   では何故、エンジンオイルは必要なのか。

オイルが交換必須になる主な原因は4つです。

エンジン内部の機械的圧力や摩耗によって分子レベルの破壊が「物理的劣化」、酸素の影響による「酸化劣化」、酸化劣化によりオイル中の水分が多くなってしまう「乳化劣化」、更にこれらの要因によってカーボンなどが蓄積され、熱の影響を受けやすくなる「熱劣化」です。

 

使用すればするほど劣化が進み、使用(乗らなくても)しなくても酸素などの影響で劣化します。

なので、必ずある一定期間や使用走行が進むにつれて交換が必須となります。

 

また、交換以外にも、クリアランスの増大、エンジン内部の劣化によって、また輸入車の設計上、オイル喰いといって、オイルそのものが消費されてしまいます。

 

   人間や生き物であれば、自然治癒力といって、自然に無意識に回復修正する事ができますが、機械は自然地力は全く備わっていません。

その為、必ず人間の手によって、そのコンディションを維持し、維持するためには管理が必要です。

    エンジンのコンディションはオイル交換、管理によって大きく左右されます。

良いコンディションを維持するにはオイル管理によってほぼ決まってしまいます。

 

 

   基礎編が随分長くなってしまいましたが、次回は輸入車におけるオイル交換は日本車とどう違うのかをお送りします。